7セグデコーダ(5) D146,D346,D347,HFO 74LS247N

共産圏だった旧東ドイツはオーダーやドレスデンにある工場で TTL IC を製造していましたが、その多くは西側で製造された IC の互換品でした。たとえばスタンダード TTL の D1xx は SN74xx に対応します。ただし、7セグデコーダ IC は「ローカライズ」されているので、ここで紹介します。

(7447系のピンアサイン)

D146C

D146/D147 は型番規則に従えば 7446/7447 になります。実際 ebay などでは SN7447AN 互換品として売られていますが、実は 74246/74247 相当品です。

D146 のフォント

ドレスデンの工場で製造された D146C を動かしてみましたが、74247 と同様、数字の6,9 が鍵つきとなっています。A-F のデコードは 7447 と同じです。

HFO D346D

問題は D346/D347 で、型番規則に従えば SN74246 / SN74247 の互換品になるはずですが、実際のデコードは異なります。D346D は 16 進 – 7 セグメントデコーダ IC で、数字に加えて A-F の英字が表示できます。また、6,7,9 が鍵付きの表示です。したがって表示は三菱 M54405P と同じですが、これは偶然でしょう。

消費電力も SN74246 と比較すると小さく、中身は LSTTL であるようです。

D346 のフォント

HFO D347D

D347D は 10 進 – 7 セグメントデコーダ IC ですが、A-F の表示が変な記号ではなく”-EUdcA” となっています。また、6,7,9 が鍵付きの表示です。したがって西洋の IC に互換品はありません。

“-EUdcA” の表示は合理的で、HP あたりの表示器に同じものがあるかもしれませんが、これらが表示できるとマイコンと接続する場合に表示能力が上がります。

HFO 74LS247N

1989 年にベルリンの壁が崩壊すると、HFO などの東ドイツの国営工場は、製造するチップを西側の型番で販売するようになります。もともと西側の互換品を多く製造していたので、古い製品が中心とはいえ安価なセカンドソースの製造元として存続を図りました。

D200D シリーズは 74LS 互換品なので、上記の D347D は74LS247N として売られたようです。しかし、本当の 74LS247 とは表示内容が異なります

HFO 74LS247N のフォント

実際に動かしてみると、表示は 74LS247 のものではなく、D347D と同じことがわかります。実際のところ、オリジナルの 74LS247 よりもこの 74LS247 のデコードの方が使い勝手が良いです。

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